はいたい!・・・と元気にあいさつしてみましたが、
寒いし(女将は寒いのがとっても苦手)
暖かい南島に思いを馳せて「春」に行った「与論島」の記事の続きをば。
「続き」ってことは、「前」もあります。
気が遠くなる程前の話ですが、お時間あれば是非ご一読下さい。
与論島 2014 ー1「与論島前夜」 7月11日更新
与論島 2014 ー2「与論島へ」 10月16日更新
与論島 2014 ー3「島巡り 前半」
恒例の島一周、与論島は島周囲は23km、時計回りです。
与論民族村
まずは宿の近くの「与論民族村」へ。
昭和30年代に入ってどんどん本土から人や物が流入し、物は使い捨てに、学校でも標準語を授業で使い、与論島独特の方言や大切な風習がどんどん失われて行く様子に危惧して「菊 千代」さんが始められました。
千代さんは、与論の方言の伝承にも熱心で、の芭蕉布(芭蕉という植物の繊維の織物))の織り手でもあり、方言の研究と継承は、息子で館長さんの菊秀史に、織りは、お嫁さんの友子さんに引き継がれています。
「芭蕉布」で有名な沖縄本島の「喜如喜」では工程は分業ですが、与論では一人の手で糸づくりから織りまで一環して行われます。
鹿児島県の織物と言えば「絹、泥大島」と思っていましたが、芭蕉布も織っていたのは意外でした。
参考:「与論方言辞典」
民具では、河豚を天上から逆さまに吊るし、中に食料等を保難した「ネズミがえし」など面白いものがたくさんありました。
住居は、古くは住宅の壁が石積みのものもあり、
「ハブがいない島ならでは(石の隙間からハブが侵入しない)」のだなぁ、と思いました。
そういえば、「ハブがいない島は、人がおおらかだ」とききますが
酔っぱらって道で寝ても安心だからではないか、と館長さんは言います。
お土産はここで買うといいです。
一昨年の台風で、施設も随分と被害を被りました。
この台風の影響で、パパイヤの実は殆ど落ちてしまい、お目当ての「パパイヤの漬け物」は手に入りませんでしたが、「大根の漬物」の他に「エンドウ豆の漬け物」は珍しいし、とっても美味しかったです。
やっぱり、土の物は強いですね!
島周り道路を西に進みます。海は左手。
アップダウンを過ぎて、道が下り坂にかかりスピードが出ていた時、突如100羽くらいの蝶々やコウモリが乱舞している現場に遭遇。右には高い崖が。
そうか 上昇気流に乗って遊んでいるのですね
ここで止まった事で、振り返ると見落としていたものを発見。
ヤンバルクイナ展望台
第二次世界大戦後、与論(奄美群島)も、沖縄と同じようにアメリカの統治下でしたが、奄美群島のみが先に日本に返還せれてしまいました。
国頭村から沖縄復帰40周年に贈られた与論側にあるヤンバルクイナ像です。
国頭村の辺戸岬にも同じ像があります。
2羽のヤンバルクイナは海を挟んで向かい合って設置されています。
この場所からは沖縄がよく見えます。
因に沖縄側からはあまりよく見えません。
それは与論島が沖縄に比べて平坦だからだそうです。
母国復帰記念の碑
気になる取り付きがあったので、自転車を降りて、近寄ってみました。
ちょっとのつもりが、すぐにジャングル化し、鬱蒼として一人で進むには怖かったですが、ちょっとした山登り
途中、墓?や拝所? 約80m程を20分程で、頂上に辿り着きました。
先ほどのーヤンバルクイナ展望台ーの丁度真上辺りでしょうか?
沖縄本島がよ〜く見えます。
そこで、こんな碑を見つけました。
奄美群島が日本復帰(昭和28年12月21日)を記念に建立。「祖国」或いは「本土」ではなく、「母国」と書かれていますね。
琴平神社の南側にあります。
小道を挟んで海に向って「海上集会」のパネルもあります。
沖縄祖国復帰40周年に設置されたものです。
奄美群島のみが先に日本に返還せれて、辺戸岬と与論島の間にある北緯27度線が国境となりました。1963年から69年にかけて、沖縄の本土復帰を求めて海上集会が行われました。
親戚や親しい人同士が、海上で交流するんです。
なんと切ない事でしょう。
記念碑の南側の小高い広間は、日本最南端の島として、国頭村辺戸岬と「かがり火」を燃やし沖縄県の祖国復帰運動をした場所でもあります。
与論空港
下に自転車があるので、登った崖をまた降りて、再びサイクリングの開始。
先ほど上陸した港の前を過ぎて、小さな空港を確認。
那覇、鹿児島から1日1便、便奄美大島からだいたい各日1便あります。
何コレ?と思ったら、
なんと、滑走路の下をくぐるトンネルでした。
(安全と構造上)ええんかいな?と思いますが、ちょとレアですよね〜w
通い船!?
そのまま北上、島で一番の繁華街「茶花」にて
じゃじゃ〜ん!「かよい舟」発見w
今宵は民宿でご飯を食べる事にしているので、次の来島の際は必ず!
民族村でゆっくり話をしていたり、山登りなど予定外のことをしていたら、
宿のご主人が「祭り」の会場まで車で送ってくれる時間が近づいてきたので、
「急ぎ」の部分は明朝再び来る事にして、急ぎ、島の北の道を宿へ!
「バイパス」的な道を進むと右手に断層を発見。隆起の島です。
宿に自転車を置いたら、大急ぎで着替えて「祭り」に!
つづく